- 2018.12.02 Sunday
【膝の痛み】日本人の6割が悩む疾患の基礎知識
膝が痛い!痛む場所によって原因が異なる
膝の痛みはいろいろな場所に現れます。
ただ単に膝が痛い、と訴えるのでなく、膝のどの部分がどのように痛むか、もしくはどのような症状があるかによって治療する場所が異なるということを覚えておきましょう。
膝を動かした時にゴリゴリと音がする
膝を動かしたときに音がするのは、主に『膝蓋骨』という骨が影響を及ぼしている可能性があります。
膝蓋骨とは、一般的に膝のお皿といわれている部位。
膝を伸ばす時の筋肉は『大腿四頭筋』というももの前側の筋肉が収縮することで膝が伸びます。
そのとき、この『膝蓋骨』は滑車の役目を果たし、通常より小さな力で膝を伸ばせるような役目を持っているのです。
しかし、この膝蓋骨が滑車の役目をうまく果たせなくなると、膝が伸ばしにくいどころか、骨同士がこすれ合ってギシギシと軋むような音が出たりもします。
膝の中で音がしている場合も、この膝蓋骨が原因の場合が多いです。
膝のど真ん中を押すと痛い。膝蓋骨の上が痛い場合
この場合は骨自体が原因であることは少なく、主に『関節包』といわれる膝を包み込む袋が原因の場合が多いです。
この関節包という袋の中には『滑液』というすべりをよくする液体が入っているのですが、その液体が枯渇(少なくなっている)という場合もあります。
よく言う『ヒアルロン酸』『グルコサミン』が不足しているといった状態であると考えられます。
また、膝蓋骨の上のほうが痛いというのであれば、大腿四頭筋という筋が原因である場合もありますので、一概に関節包が原因であるとは言いにくい部位です
膝や膝蓋骨の下側が痛い
膝の下側の痛みは、圧迫しても痛いことはすくないです。
歩いたり、屈伸運動をしたりと、膝に荷重がかかる運動をすると痛場合が多く、自転車を漕いでるときなんかもこのあたりが痛くなったりします。
更にもっとも大きな特徴として、膝蓋骨の下側が腫れたり、熱を持つと同時に、ぷよぷよとした弾力があったりします。
これは主に水がたまったという状態(関節水腫)で、多くは膝の使い過ぎによるものや、膝の変形が原因となります。
そんなに動いていないという人でも、膝が変形した結果、少しの運動でも膝に大きな負担がかかり、このような水がたまるといった症状がでることが多いです
膝の内側・外側が立ってる時に痛い/動いている時に痛い
この場合は靭帯か筋肉が原因であることが多いです。
特に直立で立っていて『休めの姿勢』を取った時に膝の外や内が痛む場合は靭帯が原因の可能性が大。
膝を延ばすと、靭帯はピンと張った状態になります。
靭帯自体に短縮や滑走障害(滑らかに動かない)状態が続くと、痛みが出ます。
逆に動いているときは靭帯はそこまで影響を及ぼしませんので、膝の痛い部位を通っている筋肉や腱が悪影響を及ぼしている可能性が有ります。
まとめ:PTは膝の痛みを細分化せよ
膝がいたいという訴えに対し、どのような時に、どんな痛みがあるかを確認していかなければなりません。
痛みは重要な評価項目となりますので、しっかりと確認して痛みの原因を探れると良いですね。
- リハビリ各論【評価】
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- by Kim